当院には股関節の痛み、変形性股関節症でお悩みの方が多く来院されています。

• • 股関節が変形している
  • 股関節の軟骨がすり減っている
  • 股関節の隙間が狭くなっている

などレントゲンの画像だけで判断してしまいます。

股関節の変形やすり減りは老化現象なので加齢に伴って誰でも進行していくのですが、実は痛みとは関係がありません。

80代で元気に歩いている方もいらっしゃるくらいです。

骨の変形や軟骨のすり減りがあっても痛みは取ることができます。

なぜかと言うと、痛みの原因は骨の変形でも、軟骨のすり減りでもないからです。

実は股関節周りの筋肉や関節の組織が固くなることにより痛みを発生させています。

先日も手術しかないと諦めていた60代女性が、股関節のことを気にしないで孫と遊べるようになったと報告して下さいました。

こういった事から当院には、どこに行っても良くならなかった方が多く来られています。

股関節は骨盤の寛骨臼と大腿骨骨頭で構成されています。この関節が加齢やバランスの不均衡により骨の変形や軟骨のすり減りが進行していく状態です。
初期の症状では鼠径部や殿部に痛みや強張りを感じ、立ち上がり、歩き始めに特に痛みを感じやすいですが、日常生活には支障は見られません。

進行していくと長時間の歩行、靴下を履く、足の爪を切る、階段昇降が困難になり日常生活に支障が出て痛みも強くなっていきます。

さらに進行すると夜間安静時痛、脚足差、歩行困難な状態になってしまいます。

一般的な対処法では薬、注射、サポーター、リハビリ、筋力強化の運動が実施されますが、それでも良くならなければ手術が選択されます。

痛みの本当の原因は股関節周りの筋肉です。
特に殿筋、大腿四頭筋、腸腰筋、内転筋、ハムストリングなどの股関節の動作に関連する筋肉が硬く緊張することによって痛みを発症しているケースがほとんどです。

そして、これらの筋肉を硬くさせてしまうのが重心のバランスと身体の使い方です。

膝、足首のバランス、立ち方、歩き方、日常生活での過ごし方の中に股関節周りの筋肉に負担をかけてしまっている原因が必ずあります。