慢性的な痛みにはレントゲンやMRIだけで痛みの原因を判断することはできません。
なぜなら、慢性的な痛みは多くの場合、
・動かすと痛い
・動かさなければ痛くない
(動かさなくても痛いということも当然あります)
という特徴があります。
動かすと痛い、動かさなかったら痛くないということは、動作の中に痛みを出す原因があるということです。
なのに痛みの出ない状態で撮影する画像で本当に原因が分かるのでしょうか?
動きのない画像を見て、
「関節の隙間が狭い」、「軟骨がすり減ってる」、「骨が変形してる」
↓
「だから痛いんです。」
では短絡すぎではありませんか?
中年以降になったら隙間が狭くなるのも、軟骨がすり減るのも、変形するのも当然です。(皮膚も筋肉も衰えるのに骨は20歳のまま変わらないと思いますか?)
痛みの原因は構造の問題ではありません。
歩いてるとだんだん痛くなるのであれば、歩き方に痛みを強くする原因があるだろうし、車の乗り降りで痛いなら、その動きの中に原因がある。
体の使い方に痛みを強くする原因があるということ。
その原因を見つけて、そこを改善していってあげればいい。
構造は変えられなくても、体の使い方は変えることができます。