当院の考え方とは真逆の一般的な治療法について解説します
変形性膝関節症と診断された場合の一般的な治療法
運動療法
変形性膝関節症を診断されたら治療の中心は運動療法になります。
いわゆる「保存療法」と呼ばれるもので、筋力の強化と膝の柔軟性を維持することを目的とした運動が実施されます。
また、減量も膝への負担を減らすために重要なため、運動をして減量することも大切になります。
薬物療法
痛みが強い場合には痛み止めの飲み薬が処方されます。
また、関節軟骨を保護するためのヒアルロン酸注射や炎症を抑えることを目的とするステロイドの注射が行われることもあります。
ただし、ステロイドの注射は化膿を引き起こしたり、関節軟骨を破壊したりすることがあるので頻繁には行われません。
また、投薬は痛みを和らげる効果が期待できますが、完治察せるものではないため、あくまでも補助的な役割となります。
水を抜く
膝に負担がかかり、炎症が続いているから水が溜るので水を抜くと癖になるといいますがそれは迷信です。
膝への負担を取り除き、炎症が起こらないようにすることが大切です。
手術
保存療法で効果が見られない場合に手術が選択されます。
手術にはその状態に応じて関節鏡を用いるやり方、自分の膝を温存するスネの骨を切るやり方、重度の場合や年齢に応じて人工関節を用いるやり方が行われます。
変形性膝関節症の当院の治療方針
変形性膝関節症の特徴である「軟骨の擦り減り」はなぜ起こってしまったのか?
変形があっても痛い人と、痛くない人がいるがその違いは何か?
加齢が原因とされるが高齢でも痛くない人もいる。若くて痛い人もいる。その違いは何か?
体重コントロールを指導されるし、軽い方が膝に負担が少ないような気がするが、太っていても痛くない人もいる。痩せていても痛い人もいる。その違いは?
このようなことを考えて原因を追求していくと、その方の痛くなってしまった原因が見えてきます。
原因が分かったらそれを改善することで、今の症状はもちろん、再発を防ぐための治療にもつながっていきます。
まとめ
・変形性膝関節症の一般的な治療は症状に対して、緩和することが目的のものが多い。しかし、それではどうやって予防すればいいのかが分からないままになってしまいます。
大事なのは何が膝を変形させてしまい、痛みを引き起こしているのか?という原因を改善することです。