「太り過ぎが腰に負担をかけています。痩せましょう」と言われたことがあるあなたへ
椎間板ヘルニア、坐骨神経痛の方の中には病院で、
「太り過ぎは腰に負担をかけます。体重を落としましょう」
と言われたことのある方もいると思います。
本当に体重を落とせばヘルニア、坐骨神経痛が改善するのか解説していきます。
ヘルニア、坐骨神経痛と体重は関係ない
確かに体重が重い方が腰への負担がかかりそうなイメージはしますし、実際負担は少なくなるのでしょう。
しかし、当院に来院されるヘルニア、坐骨神経痛の方に太った方が多いかというとそんなことはありません。
痩せている方、スポーツを本格的にしている方、若くて筋肉がしっかりしている方、綺麗な姿勢をしている方、そのような方がヘルニア、坐骨神経痛を訴えて来院されます。
そのあたりから考えると、実際にはイメージほどヘルニア、坐骨神経痛と体重は関係ないと感じています。
体重は要因の一つではある
しかし、お腹が突き出るほど体重が増加してしまうと、ヘルニア、坐骨神経痛になるリスクは高くなります。
それは、単純に重みによる負担ではなく、歩き方が変わってしまうからです。
お腹が出てきてしまうと、無意識に腰を反らせるようにして、ガニ股で、足をするようにしながらの歩き方になってしまいます。
この歩き方が腰に負担をかけてヘルニア、坐骨神経痛になりやすくなってしまうということです。
ヘルニア、坐骨神経痛の原因のほとんどは生活習慣にある
体重は要因の一つです。
それ以外の原因として、
・姿勢への意識
・歩き方、座り方
・運動習慣
などが大きく関連しています。
体重を減らすことよりも、これらを改善する方が、症状の改善だけでなく、その後の予防にもつながっていきます。
まとめ
・体重はヘルニア、坐骨神経痛の要因の一つではある
・それよりも日常生活、体の使い方を見直すことの方が大事